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今回は、「和室」における障子戸と襖(ふすま)戸についてお話したいと思います。

「和室」を構成する中で、押入や仏間や地袋(飾棚)をつくることで襖戸が必要になります。また窓や広縁があれば障子戸といったものを設けることになります。最近では、丈夫で軽量なアルミ製の木目模様の障子戸も多く見られるようになってきました。
ここでは障子戸と襖戸の材料について記します。

障子戸は片手でも動かせるように、軽い材料になっています。良く乾燥した木材を使用することで、軽く、湿気により反りが起らないようにしています。
広縁などに用いる障子戸は、雪見障子(スリ上ゲ式)を採用する場合が多くあります。
障子を開放せず和室から障子戸を通して庭を眺めることで、和の落ち着きをかもしだします。
障子戸の材料には、反りにくい木材(赤杉、米杉、米桧、スプルースなど)が多く使われ、障子紙には、和紙(障子紙)が使われます。紙は破れや変色がおこりやすく、貼り替えを必要としますが、最近では手触りも見た目も紙で、樹脂製のものが多く採用されています。樹脂製のものは接着材で貼ることになりますが、タフトップ(株式会社ワーロン)は貼り替えが容易なため、私は幅広く採用しています。

障子の桟(さん)をデザインすることで、色々な雰囲気を出すことが可能です。また、その桟と紙を通して光りが差し、陰影がつくる美しさは幻想的な色と形となることがあります。
住宅を計画される時には、一度障子というものを意識してみて頂ければいかがでしょうか。


襖戸は下地、枠、襖紙、引き手などの仕様によってかなり金額に差がでてきます。また、襖の芯(下地)材は従来の工法やベニヤ、紙材を使ったものなど色々とあります。
また、枠材には本漆塗、カシュウ塗、赤杉、桑、桑まがい、スプルース、樹脂シート貼などといった多くの種類があります。
襖紙においても、上級品のものには「京唐紙」「江戸唐紙」といった、無地の鳥の子紙に木版で模様を形押し(色も別色)したものがあります。唐紙は1枚10,000円〜25,000円といった高級品です。襖紙の種類は幅広く1枚1,000円の安価なものから数万円するものがあるようです。引き手金物においても、1個500円〜20,000円(最上級品は別)と差があります。障子戸とは違い使用する材料によっては1枚に掛かる費用にかなりの金額差が出てきます。

和室に限らず、洋室のリビングなどの間仕切り戸に襖戸を使用するなど、工夫されているものも多く見られます。唐紙は襖戸としての使い方以外に、壁紙や照明器具のセードなどといったものにも使われています。
襖紙や和紙などをデザインのひとつとして、プランの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

※ 唐紙については、京都の17世紀半ば創業の「唐長」さんのホームページを見て頂くと参考になると思います。