窓の基本性能にはJIS規格に基づいて次のようなものがあります。
耐風圧性、気密性、水密性、遮音性、断熱性

※表はトステム株式会社のカタログより転載
ここで疑問になってくるのが住宅用のサッシの性能にそんな大きな差があるのかという問題です。
答えは、住宅用サッシの性能は国内大手サッシメーカーの住宅用サッシであれば断熱性を除いてほぼ同等です。私がサッシの性能について一番お話ししたいのは、この大きな差がある断熱性なのですが、それは次回のワンポイントアドバイスVol.18でご紹介するとして、今回はその他の4つの性能についてお話しします。
ここからのお話は国内大手サッシメーカーの住宅用サッシに限定させていただきます。
- 耐風圧性
【台風などの強風によってサッシが変形したり、ガラスが割れたり、また障子が脱落することがないようにサッシがどれくらいの風圧に耐えられるかを表す性能です。】
この等級はS−1〜7までありますがほとんどのサッシがS−3等級です。S−3等級の基準は1uあたり1600Pa(パスカル)の風圧に耐えられるという性能です。S−3等級であれば暴風といわれる瞬間最大風速50m/Sに耐えるそうです。

※表はトステム株式会社のカタログより転載
建物の外壁に取り付けられるサッシの耐風圧性は取り付けられる地上からの高さだけで決定されるものではなく、建物の高さ、立地条件及びその地域に大きく左右されます。海岸近くで風が強い場所の建物と内陸の市街地の建物では、立地条件の違いにより、速度圧が異なってきます。
一方、その地域における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の性状に応じて、地域毎に基準風速が定められています。
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気密性
【サッシの隙間から、どれくらいの空気がもれるかを表す性能です。】
この等級はA−1〜4まであり、ほとんどのサッシが一番上位等級のA−4です。A−4等級の基準はA−4等級線以上の性能を持つことなのですが、一部を紹介しますと室内外気圧差が10Pa(パスカル)の場合、面積1u当たり1時間当たりに漏れる空気が2立米以下という性能です。冷暖房時の熱損失を少なくする、騒音の侵入を防ぐ、また、砂やほこりの進入をおさえるために、気密性の高いサッシが求められています。

※上記:トステム株式会社のデュオPGカタログより転載
- 水密性
【雨を伴った風の時に雨水の浸入をどれくらいの風圧まで防げるかを表す性能です。】
この等級はW−1〜5まであり、ほとんどのサッシが上から二番目のW−4です。W−4等級の基準は1時間あたり240mmの降雨に風速30m/s程度の風が吹いてもサッシ部からの雨水浸入がないという性能です。
サッシが風雨にさらされたとき、室内に雨水が浸入することは好ましくありません。水密性は、雨による浸水を防ぐ上で大切な性能であり、建物の立地条件により、風雨の程度は異なるので、条件にあった性能をもったサッシを選ぶ必要がありますが、特殊な地域を除いてはW−4等級で十分だと考えられます。
- 遮音性
【室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表す性能です。】
この等級はT−1〜4まであり、ほとんどのサッシが下から1番目のT−1です。T−1等級の基準は25dB(デシベル)遮音できる性能です。個人的には一般的なサッシであっても、もう少し遮音性能がほしいと思っています。それに国内サッシメーカーの住宅用サッシはこのT−1等級の基準をクリアしているような表記をしていますが、サッシの種類によってガラスの厚みが何mm以上の場合と限定されていますので注意が必要ですし、実際現場で取り付けられているサッシはT−1等級に必要なガラス厚がないものが結構使用されているように感じますので、そういった場合はT−1の等級すら満たしていません。
いずれにせよガラスの厚みが厚いほど、また単板ガラスより複層ガラスのほうが遮音性は高くなります。
サッシには様々な性能がありますが今回ご紹介させていただきました性能については遮音性をのぞきそんなに複雑ではないのでご理解頂けたかと思います。
今回の記述の中には、社団法人日本サッシ協会のホームページより引用している部分が含まれています。もっと詳しく知りたい方は「社団法人 日本サッシ協会」のホームページをご覧下さい。
「社団法人 日本サッシ協会」ホームページアドレス(http://www.jsma.or.jp/main.html)
次回は「窓について(性能編)その2」を掲載する予定です。