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モジュールとは、家をつくる際の間取りの基準単位(寸法)のことを言います。建物を計画する時には、まず間取りのモジュールを決定します。全体を同じモジュールにするほうが「ロス」が少なくなりますが、一部を広い部屋にしたり、茶席を作るなど違うモジュールと組み合わせた計画をする場合もあります。
モジュールは「メーターモジュール」と「尺モジュール」の2種類があり、設計をする場合はメートル法(単位=ミリメートル)が使われますが、間仕切りの柱芯寸法などは「尺モジュール」が多く採用されています。地域により違いがありますが、次の4種類が主に使われています。

@関東間   柱の芯寸法が910o、1820oの倍数。
A中京間   柱の芯寸法が950o、1900oの倍数。
B関西間   畳寸法を955o×1910oとし、その外側に柱を配置する。従って4.5帖、6帖、8帖等の柱芯はそれぞれ不規則になります。
※関西間(京間)畳の長辺部の寸法は、平安京の町の区分に道巾を加えた40帖を6等分し、柱の4寸を引いて6尺3寸とされました。
Cメーター間   柱の芯寸法が1000o、2000oの倍数。

建物を計画する場合のモジュールは、敷地形状、希望する部屋の広さなどから決めることになります。例えば、関東間の6帖の面積を基準にすると、中京間は約10%広く、関西間は約17%広く、メーターは約20%広くなります。但し、お茶席などの場合は畳の寸法が基準になる為、関西間を採用します。
尚、4タイプの同じ間取りを坪単価計算すれば、凝縮された関東間がわずかですが一番高くなってきます。

最近の住宅には和室(畳)が少なくなりました。これは、「座る」という生活スタイルが変化してきた事が大きな要素だと考えられます。特に茶の間が食堂、座敷が洋風居間と洋風寝室に変化してきているようです。和室は多目的に使用できる空間になる利点がありますが、掃除の手間が掛かり、建築費も少し高くなります。
しかし、少しづつ畳の良さが見直されて来ています。湿度が多い時は吸収し、乾燥している時は水分を放出したり、二酸化炭素、ホルムアルデヒドを吸収するなど良い環境をつくりだします。また畳表の「い草」の香りには「いやし効果」があると言われています。畳表は乾燥状態が悪ければカビが発生するため、換気に気を付けることが重要です。

畳床には従来から稲ワラが使われていますが、最近は樹脂を使用した安価な物が多くでています。一部の地域では、農薬・除草剤を散布しないお米を作り、その稲ワラで安全な畳床を作っている所もあります。
畳表の「い草」は国内消費の50%が中国産で、国内生産の約85%が熊本県で生産されています。広島・備後の畳表が有名ですが、最近は生産量が少なく高級品になっているようです。

畳は和室という考え方から一歩進み、洋室に「置き畳」や、縁無しの「琉球畳」を使用することも増えてきました。また、ベッドマットの替わりに畳を使用したり、色和紙の畳表や、水洗いが出来る合成樹脂製の畳など改良や工夫もみられます。
「水洗いができる畳」は、介護施設などの車椅子の移動も楽で、臭いも汚れも落ちやすくなっているそうです。

●次回は「住宅の動線について」を掲載する予定です。