最近の住宅には和室(畳)が少なくなりました。これは、「座る」という生活スタイルが変化してきた事が大きな要素だと考えられます。特に茶の間が食堂、座敷が洋風居間と洋風寝室に変化してきているようです。和室は多目的に使用できる空間になる利点がありますが、掃除の手間が掛かり、建築費も少し高くなります。
しかし、少しづつ畳の良さが見直されて来ています。湿度が多い時は吸収し、乾燥している時は水分を放出したり、二酸化炭素、ホルムアルデヒドを吸収するなど良い環境をつくりだします。また畳表の「い草」の香りには「いやし効果」があると言われています。畳表は乾燥状態が悪ければカビが発生するため、換気に気を付けることが重要です。
畳床には従来から稲ワラが使われていますが、最近は樹脂を使用した安価な物が多くでています。一部の地域では、農薬・除草剤を散布しないお米を作り、その稲ワラで安全な畳床を作っている所もあります。
畳表の「い草」は国内消費の50%が中国産で、国内生産の約85%が熊本県で生産されています。広島・備後の畳表が有名ですが、最近は生産量が少なく高級品になっているようです。
畳は和室という考え方から一歩進み、洋室に「置き畳」や、縁無しの「琉球畳」を使用することも増えてきました。また、ベッドマットの替わりに畳を使用したり、色和紙の畳表や、水洗いが出来る合成樹脂製の畳など改良や工夫もみられます。
「水洗いができる畳」は、介護施設などの車椅子の移動も楽で、臭いも汚れも落ちやすくなっているそうです。 |