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住宅における窃盗犯罪の中では「空き巣」被害が一番多いと言われています。
過去に担当した方の事例では、留守宅を狙った犯行が多く見られました。その多くは、勝手口や窓からの侵入がほとんどでした。
  1. 住宅と診療所の併用住宅で、表側の渡り廊下のサッシのガラスを破壊して侵入。
    角地で見通しの良い敷地なのですが、高さ1.8m程の塀があるために、侵入者が見えない逆効果になったと思えます。敷地に外周の塀は、内部のプライバシーを守るためには必要なのですが、防犯上は問題があるようです。最近の住宅地は地域により、塀を造らずにフェンスや植栽に限定しているところがあります。
  2. 敷地が大きな住宅で、別棟との渡り廊下のサッシのガラスを破壊して侵入。
    道路から直接見えないため、留守を狙い時間をかけて、金庫の壁部分を壊して犯行に及んだようです。
  3. 敷地が高台のために道路から見えにくい状況の住宅で、勝手口のガラス窓を破壊して侵入。
    後日勝手口の鍵を増やしましたが、何年か後に再度「空き巣」に。鍵が複数設置されていたため勝手口をあきらめ、テラスのサッシのガラスを破壊して侵入したようです。長期留守を狙った計画的な犯行だと思われます。
  4. 洋品店舗の道路から見えない勝手口(鉄扉)の鍵を、特殊な用具により鍵部を壊して侵入。
    夜間の犯行で、洋服等の被害が出たようです。

一部の被害状況を紹介いたしましたが、「空き巣」被害の中ではガラス破りが一番多く発生しています。他には「ピッキング」(合い鍵以外の用具により錠シリンダー部を解錠する手口)や「サムターン回し」(鍵を使わず、解錠するためのつまみを操作して解錠する手口)などによって侵入する手口があります。
犯行時に、侵入するまでの時間が2分以上掛かるようにしておく事(侵入に出来るだけ時間がかかるように)が重要と聞きます。以前は防犯ガラスと言ったものが普及していなかったために、簡単にガラスを破壊して侵入されていました。また鍵を複数設置すれば時間がかかり、その場所をあきらめるようです。

  1. 補助錠
    窓の施錠(クレセント)から相当離れた位置に補助錠を付けると、ガラス破りに要する時間が長くなる。
  2. 防犯フィルム
    ガラスの内面にフィルムを貼りつけると、破壊時間が長くなると共に破壊するときの騒音が発生するなど、ガラス破りによる侵入が難しくなる。防犯フィルムの価格は比較的安く、手軽に貼ることができます。
  3. 防犯ガラス(合わせガラス)
    2枚のガラスを樹脂膜により貼り合わせたもの。窓ガラスの破壊時間がかなり長くなり、侵入が難しくなる。通常のガラスの価格より3〜10倍と高額になる。
    ※網入りガラスや強化ガラスなどは防犯対策には効果がなく不向きです。
  4. 雨戸シャッター
    夜間、留守時の防犯に効果があります。手動と電動式があり、各メーカーにより色々なタイプ(通気可能タイプやスチール製、アルミ製など)が。
    ※設置場所にあわせて選べます。
  5. 防犯器具
    センサーアラーム、熱感センサー付きライトなど、センサー機能と警報が一体化されたものや、簡易取付式がある。
  6. 面格子(めんごうし)
    高所の窓や便所、洗面所の小窓に付ける格子。外部から外せる構造は防犯対策には不可。
    ※防災上の支障が無い可動式の面格子もあります。
  7. 警備会社による警備
    外部開口部や出入り口に開閉センサーや室内に設置する空間センサーにより、委託警備会社により警備する方法。
    ※最近は安価で出来る警備システムも出て来ている。
    (某警備会社:センサー箇所を8箇所以内、初期費用80,000円+保証料20,000円、月額6,000円で警備、などがあります。)
  • 勝手口や道路から見えにくい場所の窓ガラスには、防犯ガラスの設置。
  • 勝手口、外部通路にはセンサー付きスポットライトの設置。
  • 外部扉や窓には複数の施錠の設置※外部操作のワイヤレス錠もあります。
  • 外部窓には、雨戸シャッターと面格子の設置。
  • 出来れば警報ベルの設置

最低これらの「空き巣」対策を考えることをお勧めします。在宅時に犯罪者が侵入してきた場合は大変です。侵入がしにく対策をしておきたいものです。

●次回は「吹き抜けについて」を掲載する予定です。