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「より快適に、より便利に、より健やかに、構造へのこだわり、設計へのこだわり」
当社設計者による「家づくりのコツ」や家づくりにまつわるさまざまなお話をお届けしてまいります。専門家の視点から見た家づくりのポイントをお伝えします。ご期待ください。

『私のトホホな宿泊体験談』 

今回は、旅行や出張などでホテルや旅館に泊まったときに実際に体験したり起こした騒動についてまとめてみました。実にたくさんあり、今さらながらトホホ…です。


■東京・渋谷 ビジネスホテル

ベッドのスプリングが柔らか過ぎて寝心地が悪い。何度か寝返りを打つが、家の間取りとは違い定位置にあるはずの壁がなく、その内に落下。家内が驚いて声を上げ、その声にこちらもビックリして目を覚ました。痛みの残る思い出である。

■岡山・湯郷 ビジネスホテル
8人のゴルフ旅行。幹事の私は、各部屋の鍵を回収してフロントへ。1時間あまり車で走った頃、ズボンのポケットに入った自分の部屋の鍵に気付いた。翌日宅配便で送り返して事なきを得が、実に迷惑な客である。
■石川・山中 旅館
人に勧められた、部屋付きの露天風呂が有名な旅館に、家内と二人で出かけた。温泉好きな家内は何度も飽きることなく露天風呂に浸かり、回数を重ねるので一晩中照明を点けたまま朝を迎えた。夕べは大浴場にしか行かなかったので、最後にこの露天風呂にと意気揚々と向かうと、そこには妻が一晩かけて集めた虫たちが乱舞。湯の中にも大きな虫たちが浮いていた。私は虫が苦手。思いの残る露天風呂事件である。
■中国・上海 ホテル
10人での海外旅行。最後の日、ホテルからバスで空港に向かう。幹事をしていたので、みんなに最後の忘れ物の確認を促していたところ、当の本人が部屋のセフティーボックスにパスポートを忘れていたことに気付く。ペコペコと頭を下げてホテルに戻ると、セーフティボックスの中からもう一つパスポートが見つかった。忘れていることにすら気付いていない、同室の同僚のパスポートであった。
■東京・四谷 ビジネスホテル
東京は平日のホテルが当日取れないことが多い。17軒目でやっと取れた。ベッドがきしむ。天井のクロスはベロッと垂れ下がり、トイレの扉は今にも外れそうだ。全体に薄暗く、掃除も行き届いていない。浅い眠りの中、朝5時に逃げるようにチェックアウトした。今まで多くのホテルに泊まってきたが、こんな気味の悪い部屋はここが最初で最後である。
■長野・志賀高原 スキー場の民宿
スキーを始めた頃、民宿に泊まりスキーを楽しんだ。宿の野沢菜が凄く美味しかったのを思い出す。旅行社の抽選会で、スキーの板が当たった。宅配便のない頃の話である。肩にずっしりと重かったが嬉しかったのを覚えている。次の週に同僚を誘い同じスキー場へ。同僚が足の骨を折り、今度は同僚の板を背負わされて帰って来ることになった。余談であるが、3ヶ月入院した彼は、退院近く病院で転倒し、更に骨折。都合6ヶ月も入院したことになる。いやはや。
■東京・白金台 ホテル
改装後と言うこともあって、ロビーや客室の雰囲気が良い。しかし、部屋に入ったところ、夏の盛りのせいかエアコンがさほど効いていない。フロントにコントロールの場所を尋ねると、一斉調整らしく客は調整出来ないと言う。気晴らしに入ったバーは真っ暗で、メニューは懐中電灯で見る。ざわついているのだが、隣の客の顔も見えず陰鬱な気分になる。これが流行なら歳を取ったものだ。部屋に戻ると相変わらず送風状態。一晩中寝苦しい思いをして朝を迎えた。もちろん二度目はない。
■アメリカ・ニューヨーク ホテル
仕事の視察でニューヨークへ。現地滞在の方が気を利かせて、勉強のためにと毎日違ったホテルを予約してくれた。だが、荷物を毎日移動させるのは意外と大変であった。初日のホテルは騒々しく、ドアの鍵も何か不穏だ。念のため、バスルームにはパスポートと財布をビニール袋に入れて入った。次の日は、当時話題の新しいホテルだったが、デザインの基本が全て「スネーク」。いわゆるそれそのもので、気味悪かった。また、酒類の販売もなく、力が抜けてガックリとした。さて3日目。ルームキーでエレベーターを作動させるシステムのため、やっと安心して泊まれるホテルに出会った。せっかくの好意ではあるが、短い滞在、そして同じ地域であれば、ひとつのホテルに滞在する方がのんびりできると確信した。
■石川・山中 ホテル
友達夫婦と4人の旅行。夜ラウンジへ歌いに。途中、男性が一人で入ってきたので、4人対ひとりの、2組の貸し切り状態となってしまった。自然と交互に歌うことになり、その男性の歌を際限なく聞く羽目に。大変申し訳ないのだが、それもまたかなりの音痴とくる。イントロを聴けば分かる曲も、男性が歌い始めると何の歌か分からなくなったほどと言えば、我々4人の気持ちもお察し頂けるのではないだろうか。俄然歌待ちの時間が長くなり、酒量が増え、酷い二日酔いで朝を迎えた。
■愛知・名古屋 ビジネスホテル
加湿器やズボンプレッサーがあるホテルで、気に入っていた。ある朝、ベッドの上でズボンプレッサーを使っていた時にすべり落ち、止め具を壊してしまった。チェックアウトの時フロントに弁償させてもらうと申し出たところ、嫌な顔もせずに「ホテル側で対応しておきますので」とひとこと。恐れ入ると同時に、温かい気持ちになった。プライベートも含め、今もよく利用している。
■福井・三国町 ホテル
春で気候もよいのに、エアコンがまだ入っていない。部屋の窓も開かないようになっている。仲間とお風呂から戻ってきたら、異様に部屋が暑く、壁の通気口を開けようということになった。同業者ばかりの旅だったので、ああでもないこうでもないと言いながらビスを外して新鮮な空気を入れた。朝にはまたひと仕事して通気口を塞ぎ、何事もなかったようにチェックアウトした。空調には個人差があるので、客室で管理できるのがありがたいと思う。
■東京・茅場町 ビジネスホテル
夜11時頃、ホテルの前に懐かしいチャルメラの音が響き、覗くと屋台が店開きを始めた。同僚に連絡し、意気揚々と屋台へ向かった。が、味はひどく半分以上残してしまった。それ以来、今に至るまで東京で美味しいラーメンには当たっていない。
■岡山・湯原 ホテル
夜マッサージをすることになった。家内がマッサージをしてもらっていたところ、ゴンという大きな音が。どうやら、マッサージ師のおばさんが壁に頭をぶつけたらしい。客が眠るのは分かるが、おばさん、あなたが居眠りしてどうなる。妻は変わらず気持ちよさそうに寝ている。考えれば、あまり意味のないマッサージなのかも知れない。
■香港・九龍側 ホテル
旅行社から、香港島が見えるハーバービューと聞いていた。部屋に入って驚いた。ハーバービューと言っても、ビルとビルの隙間から海が少し見えるだけ。まあいいか、と冷蔵庫を開けると、色々な国のビールが用意されている。気を取り直して一本開けて飲んだら、異様にマズい。よく言われるが、最初が全て。この旅行は初日何十分かで終わってしまったような気がする。
■鹿児島・霧島 ホテル
家内とゴルフ旅行で霧島温泉に。窓際に貼り紙があり「窓を開放しないでください。てんとう虫が異常発生しています」と書かれていた。気持ち悪くもあり、見たい気もする。ゴルフで股関節を痛めた私は、家内と坂を下り近くの薬局までシップを買いに出かけた。着いた頃には痛みがマックスになり、200bと離れていない薬局からは、タクシーで戻ってきた。情けない思い出のひとつである。
■広島・宮島 旅館
家族旅行、フェリーで宮島に渡る。翌日の朝、旅館で家内の体調が悪くなる。あいにく宮島には病院がなく、対岸の町の病院に行くためにタクシーを呼ぶ。帰りもタクシーに乗ったままフェリーに乗船。まだチェックインの時間ではなかったが、2日目の宿の好意で部屋に入り妻は横になり、みんなは弥山に登った。今思えば、妻の看病を誰一人せず観光を楽しんでいたことに、申し訳なく思う。
■石川・金沢 ビジネスホテル
出張で度々利用しているホテル。ある日「満室の時でもお名前を言ってください、お部屋を用意します」と言われた。常連になれば待遇が良くなるんだと思った。でも、その後満室がなかった。そして、中元・歳暮まで頂くことになった。※この場合は数少ない良かった例です。
■番外編 寝台列車
従兄弟の結婚式の帰り、佐賀から寝台列車に乗車。当時は3段ベットがあり、その一番上だった。頭上に天井が迫っており、嫌な予感がしていた。案の定、朝起きた瞬間に頭を強く打った。

皆さんも、旅先でのトラブルやおもしろい体験があると思います。でも時が経てば、懐かしく思われることでしょう。機会があれば、続編をご報告させて頂きます。

細川和久