「住宅と土地の関係」〜土地選びのポイント〜
懸岸 昭治
家を建てるにあたり、まず必要となるのが建築敷地(土地)です。
建物(住宅)は各社がいろいろな工夫をこらして多種多様な住宅の提供を行っているため、お客様のニーズにあった選択が可能です。が、土地選びはなかなか思い通りにいかないのが現状です。まず、土地だけの販売物件が非常に少なく、細かな条件(例:駅の近く)の中で探すのは至難のわざです。
そこで私の考える住宅敷地についてお話させていただきます。
- 場所選び
私は大津駅近くで生まれ育ちました。建物の老朽化と、延べ面積不足により、郊外の団地へ移転しました。当初は「こんな不便な場所では日常生活も大変だ」と思っておりましたが、「住めば都」と言うように、今ではそれなりに満足しております。
通勤、通学、日常の買い物等、許せる範囲で土地選びの範囲を広げる事をお奨めします。
- 土地面積
現在、大津市内の分譲地の土地面積は40坪前後(130u)がほとんどです。建延面積30坪程度の住宅と駐車場2台が入る程度の敷地面積です。今はこのような現状で満足しても、お子様が大きくなられて、自転車やバイクを購入されても置き場がなく、駐車場を借りなければならなくなります。趣味でガーデニングといっても、スペース的にはなかなか難しくなります。
やはり、予算との関係もありますが、50坪程度の土地の購入が望ましいと思われます。
- 土地方位
一般的に東南の角地が一等地と言われますが、建物を建てるにあたり、玄関に南面か東面の条件の良い場所を取られてしまいます。
逆に北向きの土地であっても玄関が条件の悪い北側にくることで、リビングやキッチンを南側に配置することが可能です。
東南角地が良くて、北向き宅地が悪いという事ではなく、土地条件に合った平面プランを考えることが大切だと思います。
- 土地形状
地形については言うまでもなく整形地(四角の土地)が望ましく、間口も10m程度は欲しいものです。不整形地(三角・台形等)についても、家を建てた後にできる空地が利用できる目的(庭等)があるのであれば、問題はありません。
最近、土地についてもバリアフリー(道路と宅地の高低差)が言われています。これも賛否両論だとは思いますが、例えば道路とフラットの土地で考えた場合、水害が発生した場合には最初に浸水の被害を受けることもあります。しかし、高台の場合は景色や風通しは良いでしょうが、階段を何段も上がるというのは何かと不便ですし、歳をとってからの不安もあります。
これは私の個人的な意見ですが、道路から50cm程度高い土地のほうが無難ではないかと思っています。この程度の高低差はスロープで登ることも可能だからです。
あと、前面道路幅員は6m以上。これは絶対条件です。
最後に一言。
土地探しにはある程度の妥協が必要です。いいなと思う場所にはすでに住宅が建っていたり、何より所有者がいたりします。売り土地でない限り、購入する事は難しいのが現状です。いくつかの条件を考え、すべての条件を満たす事は皆無なので、我が家のプライオリティー(優先順位)を考慮して、妥協できる点は妥協するのが賢明であると考えます。
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